おまとめローンを解説。消費者金融でも可能?銀行とどっちがお得?
複数の貸金業者から借入している人、毎月の返済日や返済額が違って管理が面倒だったり、金利が高い時期に借りたローンは返済しつづけても、なかなか元金が減らない…。なんてことありますよね?
そんな人にオススメなのがおまとめローン。借入金の一本化です。
数社からの借入金を全部まとめて一本化すれば、毎月の返済の手間のわずらわしさからも解放されますし、今よりも低金利で借り換えすれば返済の負担も軽減されます!
そんなお得なおまとめローン、消費者金融と銀行、どちらでも可能なのでしょうか?借り換えるなら、どちらがお得か?リサーチしてみました!
返済の負担が軽減しそうなおまとめローン、デメリットはあるの?
複数社から借入があると返済日や返済金額もまちまちで金銭管理に頭を悩ませがち。おまとめローンで複数の借入金を一本化すれば、返済は月々一回、生活設計も立てやすくなります。
また、借入額をまとめることで高額となるため、より低い金利で借りられる可能性も高くなります。
おまとめローンに借り換えすると得られる3つのメリットについて
おまとめローンのメリットとして考えられることをまとめてみました。
- 月々の返済額を減らせる
- 月々の返済の手間が減る
- 金利が低くなる
いま返済している借入金よりも低い金利で借りることができれば、返済していく総額自体も減りますから、月々の返済額を多少減らしても、返済期間が長くなることは避けられそうです。
借入金が高額だと金利が低くなる可能性が高いって一体どういうこと?
借入金が高額になると低金利でお得に借りられる、と先ほど述べました。その根拠は法律の中にあります。
貸金業法というお金の貸し借りについて消費者金融など貸金業者が守らなければならない法律があります。その中の利息制限法では、元金(利息が含まれない借入金)の上限金利について以下のように定めています。
元金 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
貸金業法とは?お金を借りたい人は知っておきたい借金の基礎知識
借金を一本化するおまとめローンにデメリットがあるって本当?
複数の借金をまとめて一本化することで、返済額を減らせる、返済の手間が減る、その上、金利が低くなる!といいことずくめのおまとめローン。
しかし、念のため、デメリットについてもきちんと知っておいた方がよさそうです。
おまとめローンのデメリットとして考えられることは次の2つです。
- 低金利で借りたのに利息が増える
- 低金利だからと借入金を増やしてしまう
2つのデメリットについて、詳しくみていきましょう。
低金利で借りたにも関わらず利息が増える、って一体どういうこと?
ひとつめのデメリットは、低金利で借り換えしたにも関わらず利息が増えていってしまった、というケース。
あれ?金利が下がっているのに利息が増える?なんか矛盾してない?と首をかしげてしまう人がいそうですね。簡単にご説明しましょう。
複数ローンを一本化するとローンがバラバラだったときに比べ、借入金が高額になります。
銀行や貸金業者の設定する最小返済額(返済額の最少単位)は借入金の額に応じて変動し、借入金が多ければ、その分月々の返済はより少なくて済みます。
返済額が少なくなれば、当然生活に余裕はできます。しかし、少ない金額ずつしか返済せず、借入期間が長引けば、その分利息は増えつづけてしまうというわけ。
利息を増やさないためには、あらかじめ融資先に最少返済額より多い金額を月々返済する旨を伝えておくことをオススメします。
おまとめローンのデメリットは本人の意思次第でなくすことが可能!
もうひとつのデメリットは、金利が低くなったから、お得だとばかりに、借入を増やしてしまったケースです。
折角おまとめローンにしたところで、借入金を増やしてしたら、いつまでたっても借金は減らせません。
おまとめローンのデメリットというのは2つとも、本人の返済能力、いわば意思が左右する問題で、おまとめローンそのもののシステムが抱えるデメリット、というわけではなさそうですね。
いま現在、複数社から借入があるという人は、安心しておまとめローンを検討してみてもよさそうですよ!
おまとめローンができる大手・地方・ネット銀行オススメカードローン
おまとめローンを検討するにあたって、まずは銀行カードローンから調べてみたいと思います。
銀行系カードローンのおまとめ可能なのは銀行おまとめローンだけ!
銀行カードローンのおまとめローンの特徴は、まず金利が低いこと、限度額が大きいということだと言えそうです。
そして、なにより銀行系ローンについてのおまとめが可能なのは、銀行カードローンだけだったんです!
消費者金融の取り扱っているおまとめローンでは、銀行系カードローンの適用は対象外!
近々一本化したいと考えている借入先の中に銀行ローンが含まれていた場合は、迷わず銀行のおまとめローンを検討するようにしましょう。
【こちらの記事も参考にどうぞ!】
銀行カードローンと消費者金融の違いを分かりやすく解説!
安心感と金利の低さで選ぶなら、大手都市銀行のおまとめローン
安心感と低金利で選ぶなら、やはり大手都市銀行カードローンでしょうか。大手都市銀行のオススメおまとめローンは次の3社です。
- 三井住友銀行カードローン
- りそな銀行 りそなプレミアムローン
- みずほ銀行カードローン コンフォートプラン
3社の金利、限度額は以下の通り。
銀行名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
三井住友銀行 | 4.0~14.5% | 10~800 |
みずほ銀行 | 4.0~14.0% | 10~800万円 |
りそな銀行 | 6.0% | 100~500万円 |
みずほ銀行カードローンのコンフォートプラン、りそな銀行のりそなプレミアムローンはおまとめローンという名称ではないのですが、用途自由なフリーローンなので、おまとめローンとして利用することも可能なのです。
りそなプレミアムローンの金利は6.0%の固定金利。住宅ローン利用中であれば、さらに0.5%低い5.5%となります。一般的に一桁台の金利は高額でない限り適用されないことが多いので、その点、りそなプレミアムローンはかなりお得だといえるでしょう。
地域に住んでいるなら特にオススメ!地方銀行おまとめカードローン
大手都市銀行の信頼度は確かに高いですが、対応エリアに住んでいるなら、地方銀行のカードローンもオススメです。
大手都市銀行かードローンのように、 フリーローンをおまとめローンとして活用するのではなく、おまとめローンに特化したローンを扱っているところが多いのも地方銀行カードローンのオススメポイントです。
おまとめローンの人気が高いのは次にご紹介する9つの地方銀行です。
- 東京スター銀行
- ちば銀行
- 横浜銀行
- 常陽銀行
- 静岡銀行
- 池田泉州銀行
- 関西アーバン銀行
- 足利銀行
- 福岡銀行
このうち、次の4つの銀行は、居住エリアだけでなく全国で対応しています。
- 東京スター銀行
- ちば銀行
- 常陽銀行
- 静岡銀行
おまとめローンに力を入れているのはインターネット銀行カードローン
また新興のインターネット銀行は大手に比べ、おまとめローンに力を入れていると言っても過言ではないかもしれません。
インターネット銀行は自前の店舗やATM機を持つ必要がないため、金利面では大手都市銀行にひけをとらないどころか、さらに低金利でお得なところもあります。
なにより、手持ちのパソコン、スマホから、24時間365日借入申込みをすることができ、審査、借入までオンライン上ですべて行えてしまうというのはありがたいですよね。
とくに人気の高いのは次の5つのインターネット銀行です。
- オリックス銀行
- 楽天銀行
- イオン銀行
- じぶん銀行
- 住信SBIネット銀行
おまとめローンをするなら銀行より消費者金融がオススメな理由とは?
おまとめローンにしたい複数ローンの中に銀行系カードローンがあった場合、銀行のおまとめローンでしか対応できないということをお伝えしました。
複数の借入の中に銀行系カードローンがない場合は、消費者金融のおまとめローンを利用した方が断然よいのです。
その理由をお教えしたいと思います。
金融庁の指導が入り銀行系カードローン審査、条件とも厳しくなった!
少し前まで、総量規制の範囲外、すなわち年収の三分の一以上の高額を低金利で借りることもさほど難しくはなかったと言われていた銀行カードローン。
安易に借りて返済不能に陥る人が激増し、金融庁から厳しい指導が入ったのです。銀行の即日融資は2018年1月から不可になってしまいました。
また、審査の際、今まで問い合わせをしていた個人信用情報機関だけでなく、さらに警視庁にまで問い合わせをし、借入申込者の過去に問題がなかったかどうか、調査することになったのです。
過去に犯罪記録などがなければ、警視庁に問い合わせされたところでなんの問題もありません。銀行カードローンは今まで通り利用できますし、「おまとめローンもぜひ金利の低い銀行で」と言いたいところですが…。
銀行カードローンの審査自体、全体的に厳しくなってきているようなので、積極的におまとめローンのオススメはできません。
おまとめローンに適している消費者金融カードローン、厳選4社!
おまとめローンに適しているのは、次にご紹介する大手消費者金融4社のカードローンです。
- プロミス おまとめローン
- アイフル おまとめローン
- アコム 借り換え専用ローン
- SMBCモビット
SMBCモビットでは、とくにおまとめローンというものはないのですが、通常のカードローン限度額枠内であれば、おまとめローンに利用することも可能です。
次の項では、大手消費者金融4社と、とくにおまとめローン人気の高い地方銀行・インターネット銀行のデータを紹介したいと思います。
おまとめローン人気の高い消費者金融、地方・ネット銀行カードローン
おまとめローンの人気の高い、大手消費者金融、地方銀行、インターネット銀行、厳選10社のデータは以下の通りです。
金利・限度額を比較し、ご自身の希望条件に合いそうなおまとめローンをぜひ、見つけてください!
社名・ローン名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5~17.8% | 500万円 |
アイフル | 3.0~18.0% | 800万円 |
アコム | 3.0~18.0% | 1万~800万円 |
モビット | 3.00~18.00% | 1万~800万円 |
オリックス VIPフリーローン | 3.0~14.5% | 100万~800万 |
じぶん銀行カードローン | 2.2~17.5% | 100万~800万円 |
常陽銀行 キャッシュビット | 2.5~14.8% | 800万円 |
楽天銀行 スーパーローン | 1.9~14.5% | 800万円 |
千葉銀行 ちばぎんフリーローン | 4.3~14.8% | 30万~500万円 |
東京スター銀行 のりかえローン | 7.8~9.8% | 30万~1,000万円 |
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