お金を借りる方法100選!目的別の賢い借り方
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銀行カードローンと消費者金融の違いを分かりやすく解説!

お金を借りられるところといえば、消費者金融というイメージをお持ちの方も多いはず。でも、最近は銀行の名前がついたカードローンの広告も、よく見かけるようになっていますよね。

でも、消費者金融と銀行カードローンって、どう違うのでしょうか?どちらもお金を貸してくれるところという点では同じでも、実際は大きな違いがある部分もあるのです。使い方によっては、利用するにつれてその違いがどんどん大きくなっていくこともあり得ます。

ですから、少しでもお得に借入するためには、あらかじめ銀行カードローンと消費者金融の違いを知っておく必要があります。では、どんな違いがあるのかさっそく見ていきましょう!

総量規制の有無が銀行カードローンと消費者金融の大きな違い!

お金を借りるのって闇金などのせいもあって、ちょっと怖いイメージを持つ人も多いですよね。でも、銀行カードローンや消費者金融は、ちゃんと法律に則った商品ですから、使いすぎなければ大丈夫です。

でも、銀行カードローンと消費者金融のキャッシングは、それぞれ別の法律に基づいているんです。まずは、そんな違いから見ていきましょう。

銀行法と貸金業法

消費者金融のキャッシング商品は、貸金業法が定める規則に従って作られています。一方で、銀行カードローンは銀行法に基づいているもので、貸金業法の対象には入りません。

貸金業法は、多重債務問題に苦しむ人が多くなったことを受け、2010年に改正法が完全施行されました。それによって、過度な取り立ての禁止やグレーゾーン金利の撤廃などが行われ、利用者の借り過ぎを防ぎ、より健全にキャッシングができるようになったのです。

それに加えて、貸金業法の中でも利用者に大きな影響を及ぼすものが、新しく加えられた「総量規制」という規則です。これによって、さらに銀行カードローンとの違いが大きくなったと言えます。

総量規制による違い

では、総量規制とはどんなものかを見ていきましょう。

総量規制は、簡単に言うと「借入限度額≦本人の年収×1/3」という決まりです。つまり、年収300万円の人なら、300×1/3=100なので最大でも100万円までの借り入れしかできないということです。どれだけ返済能力があっても、年収の1/3までしかダメなのです。

また、収入がゼロなら0×1/3=0ですから、たとえば自分自身には収入のない専業主婦の人などは、消費者金融のキャッシングは利用できないのです。

一方、銀行カードローンには総量規制は関係ないので、配偶者や家族に収入があれば、専業主婦でも利用できる可能性があります。また、返済能力があれば、年収の1/3を超える借り入れも可能なので、たくさん借りたい人には有難いですよね。

金利と最大借入限度額も違う!銀行は消費者金融よりも低金利!

まずは、申し込み時点での違いに関連して総量規制や法律についてご紹介しましたが、ここからは実際に利用していく中で出てくる違いについて見ていきましょう。

銀行カードローンと消費者金融の大きな違いとして、金利と最大借入限度額の差が挙げられます。金利は返済額にとても大きく影響する要素ですから、この重要な違いについても確認しておきましょう。

銀行カードローンは低金利!

借入をしたら、借りた金額に金利を上乗せした額を返済していかなければなりません。したがって、同じ金額を借りても、金利が異なれば返済額も違ってくるわけです。ということは、金利が低いところで借りた方が、返済額が少なくなってお得ですよね。

一般的に、銀行カードローンの方が、消費者金融よりも金利が低く設定されています。

ですから、金利の面だけ見れば、どう考えても銀行カードローンで借りた方がお得なのです。

銀行カードローンは限度額も大きい傾向が

また、各種カードローンやキャッシングには、その商品ごとに最大借入限度額が設定されています。とはいえ、審査の結果にもよりますが、基本的に初めての人はそんなに多くは借りられません。

「それなら限度額が大きくても意味ないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、利用実績や信用を積み重ねていくことで、限度額が増えていくのです。最大限度額が大きければ、ゆくゆくは大きい金額の借り入れもできるようになる可能性があるのです。

そして、その最大借入限度額は、一般的に消費者金融よりも銀行の方が大きい傾向があります。

消費者金融は500万円~800万円あたりの最大限度額が主流なのに対して、銀行カードローンでは800万円というところが多く、1,000万円を超える銀行もあります。

いずれはたくさん借りたいという方は、銀行カードローンの方が良いと言えます。

金利と限度額の関係を具体的にチェック!

銀行も消費者金融も、限度額が大きくなればなるほど金利は下がっていくという法則があります。

具体的にどのような感じになるのかを、みずほ銀行カードローンと消費者金融のアコムを例にとって比較してみましょう。

種類 限度額と金利
みずほ銀行カードローン 10万円~100万円未満:14.0%
100万円~200万円未満:12.0%
200万円~300万円未満:9.0%
300万円~400万円未満:7.0%
400 万円~500万円未満:6.0%
500万円~600 万円未満:5.0%
600万円~800万円未満:4.5%
800万円:2.0%
アコム 1万円~99万円:7.7%~18.0%
100万円~300万円:7.7%~15.0%
301万円~500万円:4.7%~7.7%
501万円~800万円:3.0%~4.7%

アコムの方は同じ限度額でも金利に幅があり、低い方の金利が適用されれば銀行よりもお得に借りられるケースもあり得ます。しかし、大きい方の金利が適用される可能性もあることを考慮すれば、やはり銀行の方がおおむね低金利と言うことができます。

また、今回は分かりやすく比較するために、最大限度額が同じ800万円であるアコムとみずほ銀行カードローンをご紹介しましたが、すでにお伝えしたように、銀行カードローンには最大限度額1,000万円超のものもあります。そういった商品なら、さらに低金利で借りられる可能性もあるのです。

長く使うなら銀行、1回だけなら消費者金融!?

先にも触れましたが、初めての申し込みでは、最大でも50万円程度の限度額となることが多いです。この場合、消費者金融なら18.0%の金利が適用されるケースがほとんどです。しかし銀行カードローンなら、同じ50万円でも14%台で借りられるところも多いんです。

さらに、きちんと返済していけば限度額も増えていき、より低金利で借りることができますから、長期的に見れば銀行カードローンの方がお得になるでしょう。

しかし、銀行の低金利に対抗すべく、消費者金融の多くは初めて借りる人を対象に、30日間金利ゼロというようなキャンペーンを行っています。1回だけ借りるつもりで、30日以内に返済できる目途がたっているなら、こういったサービスを利用するもの賢い方法です。

銀行と消費者金融では、利便性やスピーディーさにも違いが!?

ここまで、法律による違いや、金利および限度額といった具体的な点から、銀行カードローンと消費者金融の違いについてお話してきました。最後に、より実際的な利用にあたっての違いについても見ておきましょう。

消費者金融の方がスピーディー?

銀行カードローンは審査に時間がかかるイメージをお持ちの方も、少なくないのではないでしょうか。実際、かつてはそんなイメージ通りで、かなり待たなくてはならない銀行も多かったのです。

しかし、近年は即日融資も可能な銀行カードローンも増えており、一概に銀行カードローンは審査に時間がかかるとは言えなくなっています。

とはいえ、昔からスピーディーさを売りにしていた消費者金融の速さも健在であり、ほとんどの消費者金融で即日融資が可能となっています。

全体的に比較した場合、やはり消費者金融の方が短時間で借り入れができると言えます。

もちろん、銀行にしても消費者金融にしても、即日融資が可能になるのは、提出書類に不備がなく、属性にも問題がない場合に限りますので、ご注意くださいね。

利便性も消費者金融に軍配があがる!

お金を借りるにはまず申し込みが必要で、審査に通った連絡を受け、実際にATMなどでお金を引き出すという手順があります。これらの手続きは、できるだけ簡単に済ませたいものですよね。

大手消費者金融は様々な申し込み方法が用意されており、利用できるATMの種類や数も多い傾向があります。

普段使うコンビニや近くのATMが使えれば返済もラクになりますから、消費者金融の方が便利だと感じる方も多いでしょう。

しかし、スピーディーさと同様、近年の銀行系カードローンは利便性に関しても進化しています。検討している銀行カードローンが利用できるATMなどを調べてみて、生活範囲内にあれば問題なく利用していけますので、まずはサイトを確認してみましょう。

総量規制と金利および限度額という大きな違いを理解しておこう!

銀行カードローンと消費者金融の一番ベースにある違いは、やはり法律です。貸金業法にある総量規制という決まりによって、消費者金融は比較的少額しか借りられず、また、本人に収入がなければ借りられません。

また、消費者金融は、最大限度額が少なめに、そして金利は高めに設定されています。もちろん、ひとつひとつの商品を詳しく見ていけば例外もあるのですが、銀行はおおむね限度額が大きくて低金利という傾向がありますし、総量規制の対象外というメリットがあります。

まずは、このような基本的な違いを理解して、どちらが自分に合うのかを考えておくと、それぞれの業者のより詳しい商品内容を検討しやすくなりますよ。

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