お金を借りる方法100選!目的別の賢い借り方

銀行や消費者金融カードローンだけじゃない!様々なお金の借り方とは

お金を借りると聞くと、消費者金融や銀行といった貸金業者から借金をするというイメージを持つことが多いですが、借り方はそれ以外にもたくさんあります。

お金を借りるという行為は、何も金融機関だけが対象ではありません。どこで、誰に、いくら、何のために借りるのかという基本的な内容を押さえたうえで、様々な借り入れ手段があるということを知っていきましょう。

身近な人からの借金でも契約だということを忘れてはダメ!

お金を貸し借りというのは本来、人間関係を悪化させる可能性もあるため、慎重にすべき行為です。

例えば、親からお金を借りることや親戚から借りる、友人知人から借りる、恋人から借りるといったように、身近な個人から借りる場合でも、債務契約には変わりありません。

気心が知れている相手からお金を借りる場合でも、必ず誓約書を作成し、借金を法的効力のある書類と契約のもと行うことを強く勧めます。

金銭の貸し借りは、たとえ相手がだれであっても、このように厳格な契約として行いましょう。いい加減な気持ちや手順で人に借りたりすれば、返済時に問題になったときに水掛け論になり、その人物との信頼関係は容易く崩れてしまいます。

特に、金額が小さい借り入れは、借りた方が忘れてしまったりすることが多々あります。それを防ぐ意味でも、どんな小さな額であっても、契約書を用意しておくようにしましょう。

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借りた方は借金を忘れても貸した方は決して忘れない!

身近な人間との金銭の貸し借りで、何が一番トラブルになるかというと、借りた方がその事実を忘れてしまう(返済したくなくて意図的に忘れた振りをするケースも有り)ことです。

お金を借りた方は、いくら借りていたか曖昧になってしまうことは極稀にあります。特に借りてから長期間時間が空いてしまった場合などは、借りたことすら忘れてしまうこともあります。しかし、お金を貸した方が、その事実を絶対に忘れません。

そして、返済を催促するようになり、そこで人間関係にヒビが入るのです。客観的に見れば、お金を借りておきながらその事実を忘れていたほうが悪いと分かるのですが、当事者にとっては、いきなり借金を返せと言われるようなものであり、ストレスがかかるわけです。その不満は返済を迫ってきた相手に向くことも多く、借金トラブルによる犯罪も少なくありません。

個人同士の借り入れのトラブルを避けるためにも、口約束で済ませるのではなく、互いの署名と捺印をした契約書を作成するのは鉄則になります。

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各種専用ローンを使うときのポイント!

ここからは、個人からではなく企業からお金を借りる際の選び方について解説していきます。お金を借りることが出来るのは、大きく分けてローンと融資の2種類でしょう。

私たちがお金を借りたいと思ったときに利用できるのは、国庫、銀行、消費者金融、保証会社、カード会社、質屋といった貸金業者です。

この中で、さらに使途自由であるか使途特定であるかが決められます。使途自由とは、借りたお金を何に使っても問題ないお金のことであり、使途特定とは、ある決められた目的のためにお金を借りることを言います。

使途自由の方が柔軟性が高い反面、金利が高く、利用金額が低くなる傾向があります。反対に、使途特定の場合は、その対象にしか使えない代わりに金利が低く、利用金額が高い傾向があります。

消費者金融のカードローン、銀行借り入れ、質屋、クレジットカードのキャッシングなどは使途自由の借り入れに該当し、専用ローン、国庫からの融資などは使途特定の借り入れに該当します。

あらかじめ何に使うか決まっているような借り入れでは、断然、使途特定型の専用ローンを利用することがおすすめです。

大きな出費には必須?専用ローンにはどんな商品があるのか

専用ローンと聞いておそらく多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、住宅ローンではないかと思います。住宅を購入する場合、その金額の大きさから一括で支払うことは困難であることが多く、長期の分割払いとしてローンを組むことになります。

住宅と同じように、自動車を購入するときにもマイカーローンを組むケースが多いです。こうした大きな額の買い物では、ローンは生活と切っても切れない関係になっています。

冠婚葬祭でも多額の出費が発生します。結婚では、ブライダルローンと言われるものがあり、式場、ドレス、婚約指輪、提供する料理、その他の雑費等の結婚式を挙げる際にかかる費用を低金利で借りることが出来るローンがあります。

葬式の式場、葬儀費用、墓石の購入など、葬儀に関わる費用に対してローンを組むことが出来るローンも存在します。

冠婚葬祭などの特別な行事費用でなくても、子供の学費を賄う教育ローン、整形やエステなどの費用に使える美容ローン、病気や怪我の際に保険適用外の分を補填するために使われる医療ローンなど、非常に多岐にわたる専用ローンが提供されています。

こうした専用ローンは、友情のカードローンよりも融通が利かないというデメリットこそありますが、種類も豊富で提供している金融業者も多いので、自分の目的に合う商品を探してみる価値があるでしょう。

国や質屋などの特殊な借り入れは利用金額の見極めが重要!

今でこそ数が少なくなりましたが、質屋からお金を借りるのも、立派な借り入れの手段の一つです。質屋の借り入れは、有担保債務という分野に属しています。

銀行や消費者金融の借入は、個人の信用のみで融資を行う無担保債務のため、金利が高いですが、質屋などの担保や保証人を要求する有担保債務は、金利が低く抑えられるというメリットがあります。

質屋の特徴的なところは、質入れした物品の査定額までしか借り入れが出来ないという点です。年収や返済能力は関係ないため、どんな人でも高額の借り入れが出来る可能性がある反面、返済できなかった場合は、質入れした物品の所有権を失うということを理解しておく必要があります。

国に借り入れをする場合、面倒な手続きが必要になります。貸金業界の中では良心的な金利であり、返済の負担が少ないのは利点ですが、利用できる目的が決まっていたり、融資金額が少ないといったデメリットもあります。

この二つは、貸金業者の中でも少し特徴が異なるため、利用するにあたって、「自分がいくら借りることが出来るのか」という金額の見極めが特に重要になります。

年金も収入と扱われる?年金貸付の長所と短所

特殊な借り入れの一つに、年金貸付という方法があります。これは、銀行や消費者金融からの借り入れで、本来収入が無い退職後の高齢者向けの融資です。

厚生年金や国民年金は、貸金業者にとって収入と同一であると判断されます。年金貸付は、高齢者に対してお金を貸すために「年金受給額=月収」とみなし、その金額をもとに審査を行い融資が出来る状態にします。

年金貸付の長所は、無収入の高齢者であってもまとまったお金を用意することが出来るという点ですが、その問題点として、年金は生活費に直結しているため、返済に割り当てにくく、高齢者の多重債務の一因になるリスクが高いと考えられています。

年金貸付を利用するのであれば、自分が受け取る年金のうち、どの程度の生活費に使えて、どのくらい返済に回すことが出来るかを事前に把握しておく必要があるでしょう。

マイナーな借り入れ方法も頭の片隅に入れておこう!

借り入れと聞くと、「とりあえず銀行か消費者金融を利用すればいいや」と考えてしまう人も多いでしょう。確かに、この二つの金融業者が提供するカードローンなどの融資サービスは、使い勝手が良く知名度も高いので情報を集めやすいというメリットがあります。

しかし、借り入れ方法は、実はかなりたくさんあります。その多くが、借り入れをこれまでしたことが無い人にとっては馴染みの薄いものであり、良く知らないから怖いという理由で敬遠してしまうのです。

借り入れのサービスは、需要と目的に合わせて選ぶのが最も金利面や使い勝手(利便性)で損をしない選択です。場合によっては、カードローンよりも優れた商品というのは、いくらでもほかにあるということも珍しくありません。重要なのは、選択肢を多く知り、その中で適切な商品を選ぶ力を身に付けることなのです。

マイナーな借り入れとしては、リバースモーゲージ、ソーシャルレンディング、生活福祉金貸付制度、手形貸し付け、つなぎ融資など、名前すら聞いたことが無い借り入れ方法がたくさんあるでしょう。

こうした一見よくわからないような名称の方法でも、そのどれもがきちんとした借り入れ手段であり、自分の目的によっては、銀行や消費者金融のカードローンを利用するよりも効果的に活用することが出来る可能性を秘めているのです。

「よく知らないから別にいいや」と食わず嫌いするのでは勿体ないのです。少なくても、おおよその概要だけでも知っていれば、安易に借り入れ先を選び、金利で損をする危険性はぐっと下がるでしょう。

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