フリーローン審査の申込から借入までにかかる時間は?
まとまったお金が急に必要になった時に、銀行や消費者金融から借りる人も、現代ではかなり多くなりました。
かつて、周囲から借金するというのは外聞が悪く、後ろめたいという考えが主流でしたが、そういった考えの人も少なくなり、銀行などからの借り入れも立派な資金調達手段と考えられるようになりました。
貸金業者からの借り入れは、大きく分けてカードローンとフリーローンの2種類があります。今回は、そのうちのフリーローンの特徴でもある「審査に時間がかかる理由」について解説していきます。
フリーローンの審査はカードローンと何が違う?
フリーローンの審査は、カードローンとは性質が異なります。簡単に言えば、カードローンは「借りたお金を何に使おうと自由」なのに対して、フリーローンは「審査の時に使用目的を伝えなくてないけない」という点が最も異なる点でしょう。
お金を貸す方も、何に使われるか分からない相手と契約するよりも、審査の段階で「~に~万円必要だから借りたい」と示してくれる相手の方が貸しやすいのは自明の理です。
同じ金額を借りるときでも、こう言った事情から、フリーローンの方がカードローンよりも審査自体の難易度が低いと言われています。
フリーローンとカードローンでは、借り入れの方法自体も異なり、フリーローンは最初に一括で借りたら以降は返済するだけなのに対して、カードローンは、返済途中でも限度額以内であれば、好きなタイミングで借り入れを追加することが出来ます。
審査で必要なものは、両方とも本人確認書類と収入証明書類です。フリーローンのみそれらに加えて、使途確認書類という「借りたお金を何にいくら使うのか」ということを説明する書類を用意することになります。
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審査が必要な書類で一番重要なのは使途確認書類!
フリーローンの審査では、本人確認と収入に関してはそれほど気を付けることはありません。貸金業者が指定した通りの本人確認書類が用意できており、安定した収入があると証明できる収入確認書類であれば、問題ありません。
審査に落とされないための収入の基準は、消費者金融で借りたいと思っている金額が年収の3分の1を超えていないこと、可能であれば年収が借入希望額の4倍以上であることが望ましいです。しかしそれよりもフリーローンで重要なのは、使途確認書類の内容です。
何にいくら必要ということを記載する使途確認書類では、「金額の妥当性」というものが審査されます。
これは言ってみれば、貸金業者がこれを見た時に「このためにこんなにお金が必要なのはおかしくないか?」と思われない必要があるということです。例えば、3泊4日の旅行費用と言って借り入れ申し込みしているのに、借入希望額が300万円となっていたら、そんなに要らないのではないかと疑われます。
フリーローンでは、実際に必要な分しか借り入れを認めていないことが殆どです。
例えば、ある目的で200万円は確実に必要なのだけれど、万が一に備えて50万円ほど余分に借りたいといったようなケースでは、200万円しか借り入れが認められないことが多く、「確実に発生する費用に対してしか妥当性が無い」と判断されることが多いのです。
そう言った背景もあるので、フリーローンの使途確認書類には、必要になる理由を必ず記載するようにしましょう。
フリーローンの審査には何日ぐらいかかるの?
さて、フリーローンに申し込んでから実際に借り入れが出来るようになるまでの大まかな流れを解説していきましょう。
まず、必要書類を用意します。本人確認書類は、運転免許証が確実で、なければ国民健康保険証やパスポート、住民票などで代用できます。収入証明書類は、源泉徴収票や給与証明書類など、自分の所得が分かるものであれば問題ありません。
使途確認書類は必要になるものや購入するものの注文書や見積書を指します。請求書もこれに該当し、こう言ったものが用意できない使い道の場合は、借り入れをした後に発行される領収書や、発生した費用が証明できるものを提出すると約束することで認められます。
その後仮審査を受け、本審査に入ります。仮審査は書類選考のようなもので、提出した書類に不備が嘘偽りがないかを確認します。本審査では、申し込み者の収入が妥当であるか、借り入れ金額をそこまで許可するかといった審査を行います。この二つを経て契約手続きに入ります。そして契約完了となり、指定した口座に融資金額が振り込まれます。
フリーローンの申し込みから審査が終わり、実際にお金が振り込まれるまでの期間は、希望する金額にもよりますが、大体3日~1週間が目安とされます。
カードローンが即日や翌日に借り入れできるケースも有ることを考えると、フリーローンの審査は時間がかかると考えてもいいでしょう。もちろんこれには理由があります。詳しくは後述しますが、簡単に言えば、融資金額が一括で高額になるため審査に時間をかけているということです。
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本審査に時間がかかる場合は借入できる可能性が高いって本当?
フリーローンはその性質上、どうしても契約者のことを審査で調べる必要があります。使途確認書類を精査する必要があるため、カードローンの審査よりも本審査で掛かる時間が長くなるのです。
審査結果は大きく分けて4通りあり、満額融資、一部融資、融資拒否、書類不備の4つです。
満額融資は、書類・資格・妥当性共に問題なく希望した金額の借り入れが出来るケースです。一部融資は主に返済能力に問題があり、希望金額の融資は認められないものの、可能な範囲で融資自体は認めるというものです。この場合はその金額で借りるか、契約自体をキャンセルするか選択できます。
融資拒否は、使途の妥当性が認められない場合や、返済能力が全く足りていない場合に該当し、借り入れ自体が出来ないということです。書類不備は、記載された申込書と実際の内容に齟齬があったり、在籍確認が出来ない場合に該当します。この二つは借り入れ自体が出来ないケースです。
フリーローン審査が長いのは意味がある!貸金業者の事情とは
フリーローンは、最初に一括で融資をするため、借り入れの金額自体が高額になりやすいという特徴があります。
例えばカードローンならば、最初に30万円という限度額を設定し、利用者はその範囲内で借り入れと返済をやりくりするという形態になります。しかしフリーローンは、途中で追加借り入れが一切できない契約なので、どうしても高額な借り入れになりやすいのです。
10万円を繰り返し10回借りることが出来るカードローンよりも、最初の契約でいきなり100万円を貸すフリーローンの方が貸金業者も慎重にならざるを得ないわけです。
意外に思う方も多いかもしれませんが、フリーローンに限っては銀行の方が消費者金融よりも早く審査が行われることがあります。
これは、フリーローンの審査に割ける人員の差と考えられています。消費者金融の主力商品はカードローンなので、人員の多くのカードローンに割いています。一方、銀行では企業や個人に対して大口の融資を担当する部署があり、フリーローンに割くことが出来る人員が豊富であるため、申し込んでから処理されるまでにほとんどタイムラグが発生しないためともいわれています。
審査が遅いと思われがちが銀行融資ですが、迅速なフリーローンを考えているのであれば、銀行も十分候補になるということです。
即日で利用できるフリーローンは存在しないのか?
ちなみにですが、申し込んだその日に結果が分かるフリーローンはないのかという意見もあります。
基本的に、フリーローンで即日融資が可能は貸金業者は、合法の業者ではほぼあり得ないと言ってもいいでしょう。
先述したように、どれほぼ審査を簡略化しても、書類選考、本審査、在籍確認の3つはフリーローンの審査で外すことが出来ません。
借入希望額が非常に小さいフリーローンの申し込みでは、貸金業者によっては収入証明書が不要であることがあります。
それでも、申し込んだその日にお金が振り込まれるようなフリーローンは極めて稀であり、どんなに早くても3日ほどは掛かってしまうことが大半です。
むしろ、即日で借りられるフリーローンとうたっている貸金業者は違法金融である可能性が高く、どれに飛びつく前に必ず事前にその企業を調べるぐらいには慎重になりましょう。
銀行と消費者金融のフリーローンの使い分けを解説!
「フリーローンの性質や特徴は分かったけど結局銀行と消費者金融のどちらから借りればいいの?」という人もいるでしょう。フリーローンの場合、借り入れをする金額によってどちらかの方が明らかに借り入れしやすいということはありません。
銀行のフリーローンは、消費者金融よりも金利がやや低く、審査のかかる時間が短いというメリットがありますが、求められる収入の基準が高く、銀行数自体がたくさんあり、それらを全て比較するのが手間であるというデメリットがあります。
消費者金融のフリーローンは、金利こそ少し高いですが、高額な融資に対して求められる収入の基準はそれほど高くありません。大手のフリーローンは信用もあり、返済でコンビニなどを活用できるため利便性が高いというメリットがあります。反面、申し込みから借り入れまで時間がかかりやすく消費者金融ならすぐ借りられると思って利用すると期待を裏切られます。
大まかな基準としては、収入に自信があって、出来るだけすぐにまとまったお金が必要だという人のみが銀行のフリーローンを利用し、それ以外であれば消費者金融のフリーローンを利用するのが一番失敗しない方法ではないかと考えられます。
フリーローンではなくカードローンにした方が良いケース
最後に、こんな人はフリーローンよりもカードローンを利用した方が良いというケースを挙げておきます。
まず、フリーローンの審査に連続で弾かれてしまった人です。このタイプは、そもそもフリーローンを利用できるだけの返済能力を有していないという可能性が非常に高いです。カードローンであれば、多少収入面に不安があっても、限度額を下げたうえで借り入れが認められやすいので、フリーローンに固執するよりもカードローンの切り替えた方が得策でしょう。
次に、資金がどのタイミングで必要になるか予測できないようなケースです。フリーローンは原則として、最初から必要な金額が分かっている人が利用すべき借り入れ方法です。複数回にわたってお金が必要になる場合や、金額が予想よりも多くなる可能性がある場合は、フリーローンだと対処しきれなくなります。
こうした不安定な状況であれば、柔軟性の高いカードローンを利用した方がトラブルを回避しやすくなります。
フリーローンは大きな金額を借りるときに便利ですが、こうした柔軟性が無いというデメリットもあるので、審査に時間がかかることと併せて検討する必要があるのです。
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