ブライダルローンの審査で重要なのはコレ!必要書類の揃え方
ブライダルローンはカードローンと異なり、最初から使える用途が限られたローンです。何に使うかを指定される代わりに、借り入れ金額や金利面で通常のカードローンよりも優遇されており、目的に適していれば利用価値が高い方法です。
今回は、そんなブライダルローンの特徴について解説していきます。カードローンとは何が違うのか、どういったメリット・デメリットがあるかなどを知ったうえで、自分に合っているかどうかを判断できるようにしましょう。
ブライダルローンは普通のローンと何が違う?
ブライダルローンはその名の通り、結婚関連(特に式)に対応したローンです。結婚式費用や服装費用、食事費用などの雑費はもとより、新婚旅行などの費用にも充てることが出来ます。
通常のカードローンやフリーローンでは、借り入れしたお金の使い道は自由です。買い物に使おうが、食事に使おうが、生活費に使おうが制限されることはありません。例外になるのは、ギャンブルなどの遊行費と事業資金のみです。
一方、ブライダルローンは、こうした一般的な使い道には一切利用することが出来ません。
契約申し込みの段階で、結婚関係以外の使用を禁止されることを通達され、審査でも必要書類に各種の支払い証明書や見積書、式場の予約表などといった出費を証明するものが必要になります。
それをもとにローン会社は貸し出す金額を決定し、融資審査が行われます。
つまりブライダルローンとは、一言で言えば「結婚関連費用に使うことを厳密に定められた金利が低い専用ローン」という位置づけになります。
収入の証明は必須!新郎新婦に求められる条件とは
ブライダルローンは、通常のカードローンと比べると、金利が低い借り入れですが、カードローンに比べて審査が若干厳しいものになっています。
その最たるものが、使用用途の限定と収入証明でしょう。使用用途については後程解説していきますので、ここでは収入証明について触れていきます。
ブライダルローンは借り入れ金額がいくらであっても、必ず契約者の収入証明書が必要になります。
カードローンであれば、100万円までは収入証明書不要であることが多いのですが、ブライダルローンはそういった免除金額基準が無く、必要書類に「収入を証明できるもの」という一文が記載されています。
更に言うと、収入の額も重要になってきます。審査で弾かれたくないのであれば、最低でも申込金額の2~3倍の年収は欲しいです。
年収200万円の人が200万円の借り入れをしたいと申し込んでも、審査に通る確率はほぼ0です。資金が足りないから借り入れをするのですが、それでも借り入れ出来る金額には限度があります。
審査に必要な書類で最も重要なのはどれ?
ブライダルローンの審査は、カードローンの審査とは特徴が大きく異なります。特に重要なのが、必要書類の揃え方です。
審査に必要な書類は、大きく分けて、本人確認書類、収入証明書類、使途証明書類の3点です。
ブライダルローンは何にいくら使うのかという金額を証明した分しか借りることが出来ません。
例えば、結婚費用で200万くらい掛かりそうだからそれだけ貸してほしいといったあいまいな希望では審査に受かりません。
式場の見積や予算などを証明できる書類、各種請求書、このような企業が発行する正式な書類を提出することが求められます。
審査において最も重要な書類は、本人確認書類ですが、それと同程度に重要なのが、借り入れしたい金額を決めるための使途証明書類なのです。
資金用途を証明できる書類の種類を知っておこう!
さて、肝心の使途証明書類ですが、具体的に何を用意すればいいのかということについても知っておく必要があります。
そのため、各種書類に支払先と利用者名と金額が確認できる書類が必要なのです。見積書と請求書は、これらを確認するのに最適な書類なのです。
既に支払ってしまった結婚費用は借入で認められる?
ブライダルローンを利用する上で、「借りる前に既に支払った出費分は借りることが出来るのか」という疑問を持っている方が多いです。
答えはノーです。借り入れ前に支払いが完了し、売買契約が終わっている取引に関しては、金額の対象にすることは出来ません。
言ってみれば、事前にカーナビを買っていて、自動車ローンを組むときに、「以前購入したカーナビもローンに含んでくれ」と言っているようなものです。当然それは対象外になります。
ブライダルローンは、契約申し込み以降に発生する費用に対して借り入れが認められているのです。
ブライダルローンの金利はカードローンと比べてどうか?
お金を借りるときに誰しも最優先で確認したいのが金利です。特に高額の借り入れをするとなれば、金利の差は返済総額に大きな影響を与えるので、少しでも金利の低い借り入れ方法を選びたいと考えるのは当然のことです。
今回のテーマであるブライダルローンの金利ですが、消費者金融や銀行のカードローンやキャッシングに比べると明確に低いです。
どちらも利用できて、結婚関連にしか使用しないのであれば、間違いなくブライダルローンを選択した方が得になるでしょう。
ただし先述したように、ブライダルローンは必要となる書類を用意するのが手間である上に、審査で求められる契約者の資格も、カードローンで同じ金額を借りるよりはるかに厳しいものです。
ブライダルローンを利用したいけど審査に通らなかったという場合は、状況によってはカードローンに切り替えた方が得策であることもあるので、その点も留意しておきましょう。
金利が低いということは、それだけ信用できる相手にしか貸さないということの裏返しでもあり、ブライダルローンの金利が低い理由は、使用用途や金額を制限し、返済能力(収入と安定性)が高い相手を審査で厳選するためです。
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返済はどのくらいの期間で行うのが一般的なのか
ブライダルローンの返済期間についても知っておきましょう。結婚関連の費用は、どうしても高額になってしまうため、その返済期間は、一般的に1年から3年程度が多いです。
金利は通常のカードローンよりも低いので、長期返済による負担はそれほど大きくはないのですが、結婚生活の最初から借金があるのは、精神的なストレスになりやすいので、出来る限り早く完済しようとする利用者が多いと言われています。
返済が早い人だと、6カ月程度で返済するといったケースも有るのがブライダルローンで、毎月の収入からどのくらいを返済に回すことが出来るかを契約前に考えておくことも、賢く活用するための一つの方法です。
ブライダルローンを代表とした長期のローン返済で金銭的に重要なのは、最初のうちにどれだけ債務の元金を減らすことが出来るかという点にあります。
複利計算において金利が発生するのは、元金と発生した金利に対してであり、それが大きいほど発生する金利も大きくなります。
つまり、返済をきちんとしているという前提で考えると、金利負担が一番大きいのは借り入れをした直後であり、その時にどれだけ早く元金を減らせるかで、最終的に支払う返済総額に差が出てくるのです。
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ブライダルローンで利用できるのはどんな出費?
一言で結婚資金と言っても、ブライダルローンの利用できるものには意外なものも含まれています。結婚式と披露宴にしか利用できないと考えている人も多いのですが、それ以外の出費であっても、それが「結婚生活」に必要なものであるとに止められるものであれば、ブライダルローンの対象になることがあります。
その中でも、特におすすめの使い方が新婚旅行の旅費と婚約指輪の費用補填です。この二つもブライダルローンの対象とすることが出来、婚約指輪であれば見積書、新婚旅行費用であれば宿泊する補綴の予約票等を用意することで、ブライダルローンの一部として認められます。
どちらも金額が大きくなりがちで、結婚式前後で費用の捻出が難しい時にカードローンを利用するよりも低金利で資金を用意することが出来ます。
そのほかにも、新婦のウェディングドレスの費用や新居の家具購入費用にも利用することが出来るので、結婚に関わるあらゆる出費に幅広く対応していると言えます。
ブライダルローンを利用する際の注意点とは
最後に、ブライダルローンを利用するときの注意点についておさらいしておきましょう。
まず、原則的にブライダルローンが利用できるのは出費額が明らかになっており、それを証明できるものだけです。例えば「これから~万円ほどかかりそうだからそれだけ借りたい」といったあいまいな要望は認められません。
次に、既に支払ってしまったものに関しても借りることが出来ません。例えば、新婚旅行を終えた後に「領収書を提出すればその分も追加で借り入れできるんじゃないか」と考える人もいますが、それは不可能です。あくまで、これから発生する費用に対して融資が認められているのがブライダルローンです。
「借金がある」というのは、常に返済を事を考えて生活しなくてはいけないということでもあり、初めての借金だとこれがストレスになることも多々あります。
結婚式にお金が必要だから一番金利で得なブライダルローンを利用するという考えは確かに合理的です。しかし、安易に借り入れに頼るのではなく、自分たちで返済できるのがどの程度までなのかということをしっかりと利用前に話し合っておくことも忘れないようにしましょう。
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