初めて消費者金融を利用する方へ、知ってほしいメリット、デメリット
消費者金融と言えば「借金」=「あまりいいものじゃない」というイメージの方が多いのではないでしょうか。
テレビや漫画でよくある、借金してギャンブルや豪遊…なんて使い方を見るとマイナスにしか捉えられませんが、借金自体は悪いことではありません。
ただ、お金を借りたという事実は記録に残りますし、その記録により不利になる事柄もあります。返済も万が一滞ると、その分余計に利息を払うことになります。
これから借りようと思っている方は是非参考にしてもらいたいと思います。
デメリットその?利息がかかる
誰もが知っていると思いますが、お金を借りるには年に〇〇%の利息がかかります(企業により異なる)。
消費者金融はお金を貸すのが商売なので、利息は会社の儲けや貸したお金が返ってこなかった場合の補填になります。
また、金利は借りた金額により異なり、下表の通り賃金業法で上限金利が決まっています。
~10万円未満 | 20% |
---|---|
~100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
例えば10万円借りるとしたら、年間の利息は18%になります。つまり元金にかかる利息は1万8000円です。一カ月に直すと約1,479円。
また返済方式がいくつかあり、消費者金融で一般的な「残高スライド元利定額返済方式」で返済すると下表のような返済イメージになります。
残高スライド元利定額返済方式
金利:18% 月次分割金額:4000円 返済回数:32回 支払総額:126,260円
返済回数 | 返済金額 | 元金充当 | 利息充当 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 4000 | 2500 | 1500 | 97500 |
2 | 4000 | 2538 | 1462 | 94962 |
5 | 4000 | 2654 | 1346 | 87117 |
10 | 4000 | 2859 | 1141 | 73238 |
20 | 4000 | 3318 | 682 | 42180 |
30 | 4000 | 3851 | 149 | 6135 |
32 | 4000 | 2227 | 33 | 0 |
上記の例で見ると、利息が26,260円かかります。高い利息を支払わなければならないのは、大きなデメリットと言えるでしょう。
特に返済計画もあいまいなまま借りてしまうと、いつまでたっても返し終わらない、ということになってしまいます。
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カードローンの返済方式や金利計算をきちんとシミュレーションしよう
デメリット?会社や家族にバレるかも
お金を借りる時は審査があります。これは、借主に返済能力があるか、安定した収入があるか、身元ははっきりしているか、などを確認しています。
その際に、申込書に記載してある会社に本当に所属しているか、主婦であれば家の電話・携帯電話に連絡をして身元の確認をします。(消費者金融によっては確認しないところもあります。)
電話をかける時、消費者金融の担当者は会社名を名乗らず「鈴木ですが、〇〇さんはいらっしゃいますか」と偽名でかけてきてくれます。不在の場合もまたかけ直してくれます。
バレる可能性は高くありませんが、電話に出た社員が勘のいい人だと気付かれる可能性があります。また、会社に郵便物が来た時も気をつけましょう。
夫しかいない時に電話が来て「〇〇と申しますが…」と言われて知らない人だったら少し疑問に思うはずです。
会社の人には誤魔化したりできますが、家族にはぞういうわけにもいかないので、きちんと話し合ってから借りることをおすすめします。
会社や家族にバレると信用を失う事にもなりかねませんので、気を付けましょう。
デメリット?信用情報に残る
信用情報というのはローンやクレジットカード利用などの情報のことです。この情報は指定情報機関(JICC、CIC等)に記録されています。
何が問題なのかと言うと、信用に関わることが記録されているということです。
本来借入れの記録はない方がいいのですが、延滞などもなくきちんと完済していればあまり問題はありません。
しかし、将来的に住宅ローンやカーローンを組もうと思った場合、銀行や消費者金融はこの指定情報機関(JICC、CIC等)に加盟しているので、審査対象者の信用情報を閲覧することができます。
そこで得た情報に「延滞」「破産」「複数社の借入れ」などがあったら、まず審査は通らないでしょう。
何年か前に少し借りた覚えがある、というだけでも、返済が遅れたことがあれば、たとえ覚えていなくても「延滞」としてしっかり記録に残ってしまいます。
こうした記録は長いもので10年消えないので、その間少しの借入れも出来ない可能性があります。住宅ローンなどの長期借入は特に難しいでしょう。
自分の情報が記録されるなんて怖い気もしますが、借りる側は無理な借入れをしなくて済む、銀行側からすれば、貸し倒れのリスクを避けられる、無理な貸し付けをしなくて済むので、お互いに必要なツールなのです。
信用情報があることによってお金を借りられないこともありますが、現状の判断材料になることは確かです。また確認したい方は、自分の信用情報を取り寄せることも出来ます。
普段何気なく使っているクレジットカードやローンですが、信用に関わることなので、よく考えて利用しましょう。
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