これだけは知っておくべき!お金を借りる方法で必要な知識と業界事情
お金を借りるのは簡単に見えて、とても難しいものです。借り入れの一連の流れを言葉にしてしまえば、「自分の目的に合う利用先を選んで、申し込みをして審査を受ける」というだけです。
しかし実際には、無数の貸金業者の中から、自分の目的と返済能力に合致する完璧な相性を持つ候補を選ぶのは非常に困難です。
そうであるならば、借り入れで失敗しないために「完璧な相手を選ぶ」のではなく、「目的にある程度沿いつつも自分が損をしにくい候補」を選択できるような知識を身に付けることこそが、賢く借り入れをするための近道なのです。
まずはここから!借り入れで最低限知っておくべき基礎知識
一度も銀行や消費者金融で借り入れをしたことが無い人が、何の知識もなく行き当たりばったりで借り入れを申し込むのは、最も損な行為です。
目的や返済能力に見合わない借り入れは、借り入れの申し込み時点から審査に通過しにくいうえに、収入と返済のバランスを考えない無理な返済計画は、これまでの生活を乱す要因になります。
お金を借りる方法は、かつては店頭に申し込みに行くか、電話で申し込むかの2種類しかありませんでした。しかし現在ではそれらに加えて、インターネットによる申し込みやFAXによる申し込みもできるようになっています。特にインターネットによる申し込みは、最近の借り入れの主流であり、これを活用すれば、自宅から全く出ずに資金を調達できることも可能になります。
借り入れを考える場合、「自分が無理なく返済できる額だけを借りる」というのが、全ての考えの前提になります。いくら必要かとか、どこで借りるべきかとか、何に使うために借りるかといったことは、まず返済に無理が生じないという前提があって、初めて考えるべき問題なのです。
これから借り入れをしようと考えている人は、基礎知識としてというよりも、借り入れをする人の常識としてこのことを肝に銘じておきましょう。「ご利用・ご返済は計画的に」というありふれた貸金業者のテロップは、的を射た文言なのです。
金利が低いからという理由で借り入れ先を選ぶのはやめよう!
借り入れをするなら出来るだけ金利が低い場所で借りたいと考えるのは誰でも同じです。主だった金融業者を比較すると分かると思いますが、金利は金融業者によって微妙に違います。
金利が低い貸金業者は、信頼できると認めた相手にしかお金を貸さないという原則を理解しておきましょう。
何故金利が低いかというと、貸金業者が「この人なら高確率できちんと返済が出来るだろう」と判断するからです。具体的に言うと、審査で年収やこれまでの借り入れの実績を見て、低金利でお金を貸しても利益が見込めると判断するからです。
貸金業者にとって一番避けたいのは純損益が出ること、つまり貸したお金が満額回収できなくなることです。そのため、金利が低い業者は、より確実に返済できそうな人にしかお金を貸さないのです。金利が低いという理由のみで安易に利用先を選ぶのは、審査に弾かれる貸金業者の数を増やすだけだと思っておきましょう。
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借り入れ方法は無数にある!最適な候補を見つけよう!
借り入れと聞くと、単に「~万円を銀行や消費者金融に貸してもらう」と捉える人がいますが、それは正確ではありません。
短期間で返済するキャッシングなのか、利用が長期間にわたるローンであるかという単純な区分けではなく、利用者の使用目的や金額によって、無数に借り入れする手段があると知ることが重要なのです。
例えば、結婚資金を用意するのに適したローン、住宅や車を購入するのに適したローン、子供の教育資金を長期にわたって確保するためのローン、起業するための資金を確保するローン、買い物でちょっと足りない分を補うためのローン、病気や怪我のせいで失った収入を補填するためのローンなど、生活に密着したローンはいくらでもあります。
複数の選択肢を知ることは、それだけ自分に合った借り入れを見つけやすくなるだけでなく、使いやすいものを選ぶことにより、返済の負担を減らし、より合理的な借り入れをする助けとなるのです。
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銀行と消費者金融を使い分ける!貸金業者の「貸したい相手」を解説!
私たち利用者(需要側)がお金を借りたいと思う相手がいるのと同じように、銀行や消費者金融(供給側)にも、「お金を貸したい」と思う相手がいます。
身も蓋もないことを言えば、年収が高く、大企業に長期間勤めていて(公務員も含む)、過去に一度も金融事故を起こしていなくて、持ち家に住んでいる家族持ちの他に借金が無い人であれば、どの貸金業者もお金を貸したいと考えるでしょう。
しかし、こんな特徴があって借り入れをする人は滅多にいません。お金を借りたい人は現在お金に困っているから借り入れを希望するのです。
借り入れにおける貸金業者がお金を貸したい相手とは誰か。これは高収入・高実績の相手ではなく、「自分たちの会社のローンの長所を正確に理解している相手」であると言えます。ローンやキャッシングといった金融商品は、それぞれ最も利用してもらいたい収入層というものが存在します。これに合致している利用者であれば、返済時に問題が起きにくくなり、企業としては安定した利益が見込めるようになるためです。
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カードローンだけじゃない!貸金業者の「専用ローン」とは?
「これから何に使うかわからないんだし、とりあえずカードローン契約しておけばいいか」と言って、いい加減にカードローンを選ぶ人は極めて多いです。確かにカードローンは使用目的を限定していないため、柔軟な対応が出来る方法の一つではありますが、それでは賢い借り入れとは言えません。
先述したように、せっかくたくさんの専用ローンがあるのです。これらを目的別に適切に利用してこそ、賢い借り入れと言えるでしょう。これら専用ローンは、目的を限定している代わりに、通常のカードローンで同じ金額を借りるよりも、多くのメリットを持っていることが殆どだからです。
これを効果的に活用するためには、前提として、どんな目的別の商品があるのかを知らなくては話になりませんし、加えて、しっかりとした返済計画を同時に立ててこそ、各種の専用ローンのメリットを十分に享受出来るのです。
冠婚葬祭、住宅購入、入院、出産からの育児・教育など、人生の一大イベントともいえる各行事には、必ずと言っていいほどまとまったお金がかかります。貸金業者を隈なく調べれば、それらの行事に対応する専用ローンがほとんどの場合、用意されているでしょう。
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各種専用ローンの審査と金利に関する特徴と利点を知っておこう
専用ローンを利用する場合、カードローンやフリーローンとは全くの別物であるということを知っておかなくてはいけません。それは単に金利や返済方法といったものではなく、商品の性質自体が根本的に異なるのです。
貸金業者が提供する各種専用ローンの最大の特徴は、指定された目的以外に1円たりとも使えないという点、審査の段階で必要金額を厳密に求められる点です。
こうした厳しい要求がある代わりに、同じ金額をカードローンで借りるよりも、金利率、審査難易度ともに低いことがメリットとして挙げられます。何に使われるか分からないお金を貸すよりも、目的が決まっているお金を貸す方が、金融業者としても安心できるのです。
また、カードローンは長期の借り入れにはまったくと言っていいほど相性が良くありません。カードローンは基本的に、「必要な時に必要な分だけを借りて金利が小さいうちに返済する」という使い方が最も活きる金融商品です。長期間断続的に資金が必要であったり、数百万円という巨額が必要な借り入れには適していないのです。
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さて、いくら自分に合った利用先を見つけることが出来ても、金融に関する知識が無くては本末転倒です。
借り入れを契約するときに約款を読まない人は、いざ問題が起きた時に、騙される可能性が極めて高くなります。
また、最低限知っておくべき金融用語、法律知識すら知らない人は、借り入れで失敗する可能性が高くなり、せっかく適切な利用先を見つけても、それを十分に活用できなくなります。総量規制、利息制限法、複利金利計算、信用情報機関といった基本的なことすら知らないで借金するのは自殺行為です。
また、万が一契約中に問題が起きた時にどうするかを知らないと、借金がどんどん膨れ上がったり、最悪の場合、貸金業者から法的に訴えられる危険性もあります。代位弁済、債務整理、交渉などの知識を身に付けておくのは、もはや債務者の義務と言ってもいいでしょう。
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