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有担保ローンと無担保ローンに与えられたそれぞれ役割を解説!

お金を借りるとき、私たちは担保を設定するタイプと設定しないタイプのローンを使い分けています。

有担保ローンと無担保ローンという名称で使い分けられているこの2つですが、今回は、これらがそれぞれどういった役割を持っているのかを分かりやすく解説していきます。

お金を貸す方、お金を借りる方それぞれにとって、この2つの借り方は、どういった長所と短所があるのかを知っておきましょう。

そもそも担保とは何のためで誰のために存在するのか

多くの人が誤解しているのが、「担保が存在するのは誰のためなのか」という点です。

おそらく多くの人はこう考えているはずです。すなわち、「担保はお金を貸す側にとって保険的な意味合いで存在するもの。お金を借りた側が返済できなかった時に、お金を貸す側が回収できなかった損失分を、担保にしたものを回収することによって補填する役割がある」という考えです。

つまり、担保はお金を貸す側にとってリスクを回避、あるいは分散するためにあるものであり、お金を借りる側にとってメリットはなく手間しかないという意見です。連帯保証人すら、言ってみれば担保の一種です。

担保という仕組みは、お金を貸す側だけにメリットがあるように見えますが、お金を借りる側にも、「信用を得る」という明確なメリットが存在します。

例えば、お金を借りるときに、収入が不安定な人は経済的な信用が低く評価されます。いつ収入がなくなるか分からない人にお金を貸してもいいと考える企業は少ないでしょう。

しかし、ここで担保があるとなれば、その人の信用は一気に高くなります。なぜなら、仮にその人がお金を返せなくても、担保があればその人がお金を返そうが返せまいが貸した資金を回収できるようになるのです。「資金がほぼ確実に回収できる」、そうとなれば、企業としては喜んでお金を貸すようになるでしょう。

このように、担保という仕組みは、お金を貸す方、借りる方の両者にとってメリットがあるのです。担保の存在意義は、債務者側の信用を補うためであり、債権者側の貸し倒れリスクを軽減するために役に立っているものだということです。

これを踏まえたうえで、無担保ローンと有担保ローンの話に移りましょう。

質屋という最古の金貸しの存在意義について

お金に困った亭主が、なけなしの物品を質屋に持って行ってお金を工面する、こういったシーンが時代劇やドラマなどでよく見かけるお約束としてテレビなどで放送されることは珍しくありません。

質屋という仕組みが生まれたのは、一説には平安時代中期ともいわれています。そして、現在のような質屋の形態になったのは鎌倉時代と言われています。かつて、個人の信用というものを数値化する仕組みは存在しませんでした。

現代のように収入が安定しているということはなく、お金を借りに来る人の身分もさまざまです。そうした多種多様の素性の分からない相手にお金を貸すというのは非常にリスキーな行為でした。

そこで考え出されたというのが、ある特定の品物を預け、その価値と等価程度の金銭を貸すという仕組み(現在の有担保ローンに近い)でした。

つまり、相手の信用が無い状態であっても、物を預かりそれを同じ金額を貸せば、万が一返しに来なかった場合は、預けた物の所有権が質屋に移ると約束を交わすことで、お金を借りる側は質屋の信用を獲得し、質屋は見ず知らずの相手にもお金を貸すことが出来るようになったのです。

現在の有担保ローンの考え方は、この質屋と同じ考え方に基づいて作られているとされています。

特に、貸す金額が高額になる住宅ローンや自動車ローンは、いかに債務者が信用があると判断しても、金額が大きいため常に一定の貸し倒れリスクが存在します。

そして万が一貸し倒れになった時は、その損失額も莫大になるため、そうした事態を防ぐため、有担保型のローンを取り入れているのです。

数百年前から社会システムが大きく変化した現代であっても、質屋は根強く残っています。この仕組みは非常に合理的であり、債権者債務者双方にとって非常に役に立つ仕組みだという証明でもあります。

無担保型ローンの最大の利点は速度にある?

担保を設定すれば、確かに双方にとって安心して債務契約を結ぶことが出来ます。しかし一方、担保型のローン(借り入れ)は担保の査定に時間がかかるうえ、小さな金額のやり取りでは煩雑さというデメリットがリスク管理のメリットを上回ってしまいます。

言ってみれば、ちょっとした資金の貸し借りをするときに、一々担保を設定するのは面倒だという風潮が出てきたのです。それを受けて、民間の貸金業界では、担保を設定しない代わりに、金利を高くするとともに、顧客のデータを業界内で共有することによってリスクを回避しつつ、取引の迅速化を目指すようになりました。

そうして生まれたのが、無担保ローンの代表格であるカードローンなのです。無担保ローンの最大のメリットは、契約を申し込んでから実際にお金を手に入れるまでのスピードにあると考えられます。

申し込みをして、書類を提出し、審査をして、結果が伝えられ、お金を借りるという一連の手順を、わずか1日で行えるというのは、従来の担保型の借り入れでは考えられない方法でした。質屋であれば、質入れして品物を店主が鑑定し、その価値に見合った資金を貸すということは1日で出来ますが、それでも不特定多数の顧客を1日で捌くのには限界があります。

無担保ローンの優れているところは、返済能力にばらつきがある大量の顧客を全て短期間に契約までもっていくことが出来るという点です。この制度はあっという間に社会に浸透し、有担保ローンは高額の融資のみで、それ以外の借り入れはほぼすべて無担保ローンの領分となるほど圧倒的な勢いで貸金業市場を席巻したのです。

無担保ローンが担保代わりにするのは一体何なのか

無担保ローンという名称ですが、本当に担保が一切ないのかというと、実はそんなことはありません。なぜなら、無担保ローンであっても借り入れを断る人がいるからです。

借りに本当に無担保であれば、お金を借りたいと希望する人すべてにその人が望む金額を貸していなければいけません。しかし、当然ですが、そんなことをしている貸金業者は存在しません。逆に言えば、無担保ローンといいつつ、実際には借り入れをしてもいい人と借り入れを認めない人を厳選しているのです。無担保ローンはあくまで、その選別方法が物品の担保でないだけなのです。

有担保ローンでは、担保がない人の借り入れを拒絶しますが、無担保ローンでは、何が無い人を拒絶するのでしょうか。

答えは、「信用」です。無担保ローンは、契約者の信用を担保に借り入れを認めているのです。

ここでいう信用とは一体何を指す言葉なのか、それは返済能力と経済的信用のことです。無担保でお金を貸すということは、企業が「この人は担保が無くてもきちんと借りたお金を返してくれそうな人だ」と判断しなくてはいけません。

では、どんな人がそう判断されるのかというと、さっくり言えば長期的に沢山稼いでいる人です。お金を稼いでいる人なら返済できないような状態にはならない(なりにくい)だろうと判断してお金を貸すのです。

無担保ローンの本質がここにあります。つまり、担保がないということは、本人が返済できそうだと判断される必要があり、それが難しいような人にとっては有担保ローンの方がお金を借りやすいということなのです。

担保として認められる連帯保証人は無担保ローンにも有効?

カードローンなどの商品概要では、多くの場合「担保・保証人不要」と記載されています。これは要するに「担保や保証人ではなく契約者の返済能力が審査で重視されます」と言っているのと同義です。

では、そういったカードローンを申し込むときに連帯保証人がいるから審査を緩くしてくれるように交渉することは出来るのかという話になります。

結論から言うと、連帯保証人は居なくても借り入れに問題はないが、居れば連帯保証人が必要なカードローンを選択することで、より低金利のサービスを受けることが出来るため、結果的に得になるということになります。

保証人不要となっているカードローンでは、連帯保証人がいると提案しても金利などのサービス内容が変わることは基本的にありません。

連帯保証人が付いてくれるのであれば、最初から保証人込みで契約できる業者相手を選ぶことで、カードローンの中でも特に低い金利で借り入れが出来るようになります。わざわざ連帯保証人を伴って保証人不要のカードローンを選ぶ必要はないのです。

無担保ローンで保証人が求められる場合もある?

商品概要に「保証人不要」と記載されていても、実際に申し込んだときに保証人が求められるというケースがあります。勘のいい人ならわかっているかもしれませんが、無担保ローンは本人の信用を担保に借りるという仕組みです。本人の信用が足りない場合、審査で弾くのが大半ですが、場合によっては保証人がいれば借り入れを認めると通達されることがあります。

ここでいう連帯保証人は、言ってみれば本人の信用力の補強という役割を持ちます。

無担保ローンであるからこそ、債権者側は債務者側がどの程度信用できるのかを入念に調べるので、たとえ担保や保証人不要という商品であっても、本人の信用を高める材料があればあるほど借り入れに有利になります。

このように、いればそれに越したことはない保証人ですが、大半の無担保ローンの利用者は、保証人を用意できなかった人か、時間のかかる有担保ローンを利用する時間的余裕がない人です。

彼らにとって無担保ローンは多少金利が高いというデメリットを考慮しても、「今現在お金に困っている」という状況を解決することに、大きな意味があるので、契約の早さを重視するのです。

無担保ローンと有担保ローンを賢く使い分けるために

最後に、無担保ローンと有担保ローンのそれぞれの長所と短所をまとめておきましょう。自分の現時点の状況に合わせてどの借り入れを利用するかを適切に選択できるようになるのが最善です。

無担保ローンは、審査が簡潔(本人確認と収入証明のみ)で、借入限度額は本人の収入と勤続年数から算出されます。金利は100万円までではほぼ法定金利上限に設定されます。有担保ローンは、本人の返済能力に加えて保証人の返済能力又は担保の資産価値を調査するため、審査はかなり長くなります。債権回収できなくなるリスクが低いため、非常に低金利で借り入れが可能、利用限度額も無担保ローンより大幅に高く設定できます。

無担保ローンでは、金利が高いため返済が短期間になるように利用するのが一般的(長くても3年)で、有担保ローンは住宅や自動車、事業資金といった数百万、数千万の借り入れになることが多いため、年単位の期間をかけて返済する借り入れになることが多いです。

無担保ローンの欠点は、金利が高く長期高額の借り入れに向いていないことと、本人の返済能力が低い場合、どの金融業者からも借り入れをすることが出来なくなること、審査が甘いという誘いで悪徳金融、所謂闇金の被害に遭いやすいということです。

有担保ローンの欠点は、連帯保証人を見つけるのが極めて困難であること、商品と担保が同じ場合(自動車ローンの自動車など)、担保を設定し返済できなかった際に、担保自体を失ってしまうこと、使用用途が限定されていることが多く無担保ローンのように「好きなように使う」といった使い方が出来ないことが挙げられます。

これらのことを総合的に考えると、柔軟に借り入れを利用するのは無担保ローンの方が優れており、借りる目的が決まっていて大きな金額を少しでも金利を低くして借りたいときにその目的専用の有担保ローンを利用するのが、隙のない借り方になると考えられます。

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