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奨学金審査で落とされる理由とは?精度の仕組みと審査の条件

今や大学に通っている者の半数以上が利用しているといわれるのが、奨学金制度です。この制度は、借金の一種なのですが、奨学金という名称から負のイメージを連想しにくく、利用者に「債務者であるという」後ろめたい印象を与えにくいため、教育ローンよりも普及しています。

奨学金制度は、利用者が多い分、その仕組みをよくわからずに手を出す人も多くいます。今回は、奨学金制度を申し込む前に知っておきたいことを解説していきます。

奨学金制度を利用できるのはどんな人?

奨学金という言葉は、言い換えれば、大学に通うときに必要な金額の一部を特定の企業・機構から貸与という形で援助してもらう制度のことを指します。

この前提には、経済的に大学費用の全てを負担するのが困難である家庭という条件があります。要は、子供を大学に通わせるのに全く不自由しないほどの収入があると判断される家庭では、奨学金制度に申し込むことは出来ないということになります。

カードローンなどの個人借り入れと大きく異なるのがこの点です。通常、企業からお金を借りる場合は、個人の返済能力が高ければ高いほど借り入れがしやすくなります。しかし、同じ借金であっても、カードローンと奨学金ではその性質が全く逆で、奨学金を利用できる条件には、家庭環境や職業形態によってそれぞれ所得上限が定められています。

また、契約する場合に連帯保証人または保証料が要求されることも知っておくべきでしょう。連帯保証人になってくれる人を見つけるのは奨学金を借りるより難しいともいわれます。そのため、大多数の利用者は保証料を支払うことによって奨学金を利用しています。

何処から借りるかにもよりますが、奨学金には主に3種類のプランがあります。大きく分けて貸与型が2種類と、給付型が1種類です。貸与型にはさらに第一種と第二種があり、この2つの大きな違いは、返済時に利子が付くか否かです。

給付型は、その名の通り奨学金という名目で資金を給付されるというもので返済の必要自体ありません。要はお金がもらえるということです。ただし、給付型の奨学金を利用する条件は貸与型とは大きく異なり、契約時(18歳時点)で住民税非課税世帯で暮らしているか、生活保護受給世帯であるか、児童養護施設や児童自立支援施設などの特定の施設に通っていることが必要になります。

基本的には、第一希望として金利が発生しない第一種を第一希望として申し込み、審査で弾かれたときのすべり止めとして、第二種にも申し込むという、いわゆる「併願申し込み」をするのが基本となります。

成績が悪いと申し込めない?奨学金の本人の資格とは

所得の上限などの条件は、対象となるのが両親や後見人という立場の者でしたが、当然お金を借りるのは大学に通う学生本人です。奨学金の債務者は学生本人になっているということは実はあまり知られていないことです。

親が主導で借り入れをすることが多く、子供は奨学金を利用していることすら知らなかったというケースも最近では珍しくないのです。

しかし、知らなくてはいけないこともあります。その最たるものが第一種奨学金を申し込める学生の条件です。奨学金を申し込む時期には2種類あり、高校の在学中に大学に進学するのか確定した時期(高校3年)と大学に入学したばかりの時期があります。それぞれ予約採用、在学採用と呼ばれます。

第一種奨学金は、大学に行きたくてもいけない優秀な学生を支援するという名目があるので、審査に申し込んだ直近の一定期間の成績の平均が5段階評価で3.5以上あることが求められます。

身も蓋もない言い方をすれば、馬鹿な学生に無利子で金を貸す企業は無いということです。また、申し込む際に高卒認定試験というものがあり、これに合格しないと大学に行く保証が無いと判断され、奨学金を利用できません。

しかし、主にスポーツなどで推薦を受けているようなケースでは、授業の成績など二の次だという人もいるでしょう。高校での成績平均が3.5に満たなくても、スポーツの大会などで実績があれば、校長より成績平均3.5以上に相当すると認められれば、この基準はクリアできます。これは校長の裁量なので、一概にどの程度の実績が必要かは高校によって異なります。

奨学金は借金!返済のことも考えて契約しよう!

奨学金制度は、第一種が無利子、第二種も超低金利(利率固定で0.33%、利率変動で0.01%で選択)のため、つい返済のことがおろそかになりがちです。

しかも、返済期限は最長で20年まで伸ばすことができ、もはや住宅ローンのような長さで借りることが出来るのです。これほど薄く延ばせる借金など奨学金以外には存在しないでしょう。しかし、だからこそ、きちんと借金をしたという認識を持つことが重要なのです。

近年、利用した奨学金が返せなくて問題になっているケースが増加していますが、この理由の大半は「大学卒業=正規雇用による安定した収入」という固定観念が崩壊したことによる家計の計画破綻です。

かつてと異なり、今や大学は義務教育の一環のごとくかなりの割合の学生が通うものとなっています。当然、~大学卒業という肩書は多くの者が持つことになり、そこにもはや就職の優位性は認められません。

一流大学を出たのに非正規のアルバイトというものは珍しくもなくなったのです。奨学金は返済期間が延びるというだけで、借金額が勝手に減ったりすることは決してありません。第一種ならともかく、第二種は微量ながら金利が発生するので、放っておくとどんどん借金が増えていきます。

奨学金に申し込む前に、万が一卒業後に安定した職業につけなかった時の返済について考えておくのは、今では必須のことになったのです。

あわせて知っておこう!奨学金免除制度が使えるのはどんな時?

奨学金を返済することが出来ない理由が、経済的理由の場合、とるべき手段は通常の借金と同じになります。すなわち、自己破産を代表する債務整理です。もっとも、自己破産まで追い詰められるケースは稀であり、大抵は他の債務整理を選択することになります。

大学を卒業した後は、利用者(学生だった者)が死亡または精神に重大な障害が発生した場合のみ、返済義務が免除されます。また、県によっては一定期間の税金の納付や県内での勤続期間によって奨学金の一部の返済義務を免除するという制度を実施していることもあります。

しかし、こうした例はあくまで例外的なものであり、予定として組み込むのは無理があります。そこで、より現実的な奨学金の返還を免れる方法を紹介しておきましょう。

奨学金免除を受けるのに最も現実的な方法が、大学の成績優秀者を目指すという方法です。

通学している大学で成績優秀者であると認められた場合、奨学金の半額または全額免除を受けることが出来ます。その基準は、大学の授業料免除対象である特待生よりもだいぶ甘く、まじめに勉強すれば十分実現可能なラインであるものです。

とはいえ、現実問題として大学の授業で単位だけを取るならともかく、安定して高評価を受けるのはなかなかに難しいです。大学の単位は100点を満点とした時、評価60点以上で単位はもらえますが、優秀者として認められるためには、平均で80点以上(A評価)は欲しいです。

どうしても無理そうだという場合は、やはり借りたものはきちんと返済するという借金の基本的な考えに戻るしかなくなります。

昨今の奨学金破産の根底には、ある心理が隠れているような印象があります。すなわち、「奨学金は審査も簡単で大学に行く費用の一部を手に入れられる簡単な方法であり、返済も必要ない」という甘えです。

「大学を出なきゃまともな職に就けないし、うちの家庭じゃ奨学金を利用しなきゃ大学に行かせられないんだ」という声が聞こえてきそうですが、そもそも借金してまで大学に行かせるという考え自体がおかしいと気づくべきです。

大学を出たというのが最低限のステータスになっている現代の就職事情にも問題はありますが、あくまで奨学金は借金だという意識が欠如している利用者が非常に多いのです。「返せない可能性がある借金はしてはいけない」、これは決して忘れてはいけない借り入れの原則です。

奨学金の審査を詳しく解説!重要になるポイントとは

さて、奨学金が借金であるという認識をしっかりと持ったところで、肝心の内容について触れていきます。

奨学金制度の創設目的は、経済的に苦しい者のために大学に通う費用の一部を第三者が肩代わりして本人の負担を軽減し、大学卒業後に回収するというものです。

奨学金制度の最大手である日本学生支援機構は、利用者の大学在学中の支払いを完全免除しています。つまり、大学に通っている4年間は奨学金の返済は一切しなくていいとされています。

また、先述したように、第一種では無金利で借りることが出来ます。返済開始は大学を卒業した後で、返済期間は最長で20年です。22歳で卒業するとして、42歳までに返済することになります。第二種でも金利は年利1%未満という破格の低金利です。これは35年住宅ローンよりも低く、これより低い債務金融商品は存在しません。

奨学金の給与上限は世帯人数と収入形態によって分類されており、給与所得者の方が自営業者よりも上限が高くなっています。また世帯人数が増えるほど上限も増え、最高で世帯人数5人まで上がります。5人家族も10人家族も同じ上限になります。

子供側の資格さえクリアできていれば、奨学金審査で弾かれるケースは実はそれほど多くありません。というのも、必要な資格が本人の成績と収入上限を超えないことだけなので、カードローンなどよりよほど審査通過者が多いと言われています。

とにかく重要なのは、収入が一定ラインを超えていないことです。これを満たせないと奨学金はまず利用できません。通常の借り入れの感覚で、「返済能力が高いほど良いだろう」と考えて高収入の人が申し込んだら断られたというケースが一番多いのです。

返済はどのように行うのが一番得なのか

最後に、返済について知っておきましょう。奨学金の返済は、短期で返すこともできますし、超長期で返すこともできます。金利が非常に低いので、長期返済のデメリットである返済総額の増加もさほど気にならないため、基本的に長期返済を希望する人が多いです。

返済は口座振替が一般的で、毎月指定の金額を返済し、繰り上げ返済も手数料がかからずに行うことが出来ます。

返済方法で独特なのが所得連動返還方式というものです。例えば、カードローンなどの借り入れでは、毎月返済する額にこれといった決まりはありません。最低限の約定日に返済する金額さえ守れば、あとは好きな時に好きな分だけ返済するのがカードローンの返済スタイルです。

奨学金は、毎月これだけは返済しなくてはいけないという基準額自体が変動します。それがこの所得連動返還方式と呼ばれる返済方法です。簡単に言えば、年度ごとに支払う毎月の最低返済額が、前年の年収によって決まるというものです。年収が低ければ返済額が少なくなり、年収が高ければ返済額も多くなるという仕組みです。

この制度によって、奨学金の返済が家計を圧迫するという事態を未然に防ぎ、返済計画に柔軟性を持たせることが出来るようになっているのです。

第二種の奨学金の返済は、微量とはいえ金利が発生する契約なので、可能ならば繰り上げ返済を積極的に利用して、短期間で返済できるようにするのが望ましいです。また、返済計画を狂わせたくないと考える人のために、通常の債務と同じような定額返済も可能です。

こちらは収入の変動に関わらず、毎月決まった額を返済する方法で、完済までの期間や返済総額を予想しやすくなるというメリットがあります。大学卒業後にどちらを選ぶのも自由なので、自分の環境にあった方を選択するとよいでしょう。

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